いすに座った際に意識して姿勢を正す指導が、各地の学校現場で注目されています。良い姿勢を定着させれば、腹筋や背筋をが鍛えられ、学習への集中力も身に付きます

「腰骨を立てる指導」の推進を宮城県教育委員会は平成23年度から始め、平成26年度の実施率は83%(県内公立小中高)。担当者は「腹筋や背筋が鍛えられ、体力向上にもつながる」と期待。

日本体育大などの調査によりますと、座っている時の姿勢が悪い児童が「最近増えている」と感じている小学校教員は2010年に69%以上に上ったそうです。野井真吾教授は「ゲームやスマートフォンなどの普及や外遊びの減少に伴い、体を起こしたり、支えたりする体幹の筋力が低下している」と分析しています。

姿勢が悪いと、首や肩のこり、腰痛のほか、内臓が圧迫されて消化機能の低下につながるなどの影響があるといい、外遊びや生活リズム改善の必然性を指摘しています。