「幼児教育と脳」

小1プロブレム
自由・個性の尊重、伸び伸び遊びで子は育つ???
自由に伸び伸びと遊ぶことで、子どもは育っていく。・・・ほとんどの幼稚園・保育所ではこの30年以上、行き過ぎた自由保育が一般的です。この方針は、昭和30年代ぐらいまでは確かに問題は無かったはずです。

ところが今、大きな問題が起きています。たとえば、小学1年生が授業中に立ち歩いたり外へ遊びに行ってしまったり、先生の話を聞こうとしなかったり・・・〈小1プロブレム〉と呼ばれる問題行動が頻発しているのです。また、05年6月に長崎・佐世保で起きた小6女児の同級生殺害事件にみられた奇怪な犯行は、一見普通な子と見られてきた子供が、精神的に著しく未熟な一面があったり、人格に障害を抱えていたりと様々な要因が挙げられています。

親が無くとも子は育つ
さて、このような子供が急激に増えているのは、なぜなのでしょうか。
「親が無くとも子は育つ」という言葉がありますが、近頃はあまり耳にしませんね。この言葉は、子育ては周りの人々や地域が担ってきたということを端的に表していると思います。子供を取り巻く「普通の環境」が、子供を育ててきたのです。しかし、今やこの言葉は死語となってしまいました。

普通の環境を補う教育を
40年程前まで存在した「普通の環境」がなくなった今、親が教育しなければ、子は育ちません。テレビやゲーム、ビデオ漬けの毎日はもってのほかです。親以外の人と積極的にたくさん接することが大切です。

脳科学者の澤口俊之氏は、「普通の環境」を次のように著書「幼児教育と脳」で話しています。3人以上の兄弟がいて、祖父母たちと同居しており、おじやおばとの交流がある。空き地では、異なる年齢の子どもが数人から十人程度群れて遊び、ガキ大将もいる。こうした環境の中で、自分の置かれている立場や順位、規範、社会性を自然に身につけていけた。近所にはかみなり親父がいて、地域の教育力もあったと。

「普通の環境」がなくなった今、放っておいたら子供は育たないのです。 
乳幼児期は、人生でもっとも大切な時期です。普通の環境がなくなった今、子供の将来は、まさに親が鍵を握っているといえませんか。